マッサージと聞けば慰安的なイメージしかないと思います。訪問マッサージって何するの?患者様への施術内容を

少しずつでもご紹介できればと思っております。

K.S様 82歳 女性

既往歴 73歳 左鼠径部原発不明癌
79歳 左人工膝関節置換手術 開腹胆嚢摘出術
2020.01 81歳 自宅で独居していた。歩行困難、食欲不振で内科受診感染性肝嚢胞で入院同日ドレナージ留置。
2020.02 リハビリ開始するが熱発など体調の変動もありほぼ寝たきり状態。
2020.03 歩行練習時、右膝関節に荷重痛の訴えが続くため整形外科受診。重度の右変形性膝関節症と診断。支柱付き装具作る。発熱が続き歩行訓練実施できず。
2020.06 ドレーン抜去。退院。

(退院後の状態)   

  • ベットに座っていても支えがないと倒れてしまう。食事の時は背中に支えのクッション使用。
  • 全身の筋力低下からトイレへの移乗動作が困難でオムツ使用。
  • 発熱が続き寝たきり状態だったため認知機能低下も見られる。コロナの感染拡大で家族との面会も禁止
  • 左鼠径部原発不明癌が原因で左下肢の浮腫。
  • 重度の右膝変形性膝関節症

転倒

車椅子

退院後は施設に入居。発熱もなく食欲旺盛。

訪問マッサージ週3回訪問開始。

施設の方にご協力頂き離床時間を増やす。車椅子に座っている時間を少しずつ長くして体幹筋の筋力の安定・

体力向上。

自動運動・下肢筋力強化・立位訓練・立位保持訓練。立位訓練

左下肢のリンパマッサージ(浮腫軽減、浮腫が強いと動作困難)

3週目からトイレ動作訓練。日中オムツからリハビリパンツへポータブルトイレに移乗して排泄。

5週目から日中トイレで排泄。ズボンの上げ下ろしなどは一部介助あり。トイレ動作

手すりを使って歩行練習。(右膝の痛みあり2~5メートル程度)

施設内ではトイレ・入浴・移乗など一部介助で今は生活できております。

日中、離床時間を増やすため絵葉書型の塗り絵をやっております。

完成したらメッセージを書いて娘さん、東京にいる息子さんに送っています!