術後数か月が経ち、この先はっきりとした治療法もなくどのようにしたらよいか悩んでいらっしゃったときにALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者様からのご紹介で来院されました。
手足の感覚は全くなく、体が宙に浮いている状態で全身の筋肉は硬くなり関節もうまく動かせず、痺れが強い状態で体はロボットのようで歩く事はとても困難でした。
手術した大学病院の医師からは今後はリハビリと体に外的刺激(色々なものを触る)を入れることが感覚神経の回復につながると言われ、病院での週1回のリハビリと鍼治療(醒脳開竅法)、マッサージ関節運動、筋力回復法の3STEPを続けました。
1年目
なんとか支えがなくても、しゃがみ立ちが出来るようになり、銀杏拾いが出来るようになりました。
鍼をうつことで便秘も解消し薬いらずになりました。
2年目
歩行が少しずつ安定し近所の1人暮らしの元気のないお年寄りの方々に出来ない所を手伝ってもらいながら野菜作りを始めることができました。
手伝ってくれる周りの人もみんな元気に!!
3年目
数人で野菜クラブを結成し農家の人が出店するお店に野菜や苗を出すまでに
4年目
苗の評判がよく、さらに注文が増え、こんな苗を作ってほしいとリクエストもあるそうです。
今年2月にご結婚され、第2の人生を楽しんでおられます。
患者様より
「術後、何もしなければ体は硬まり、それで終わりだったと思う。リハビリ、鍼、マッサージ、野菜作りで少しずつ出来ることが増え、色んな人と交流できることが生きる力、生きる喜びにつながっている」
と話して下さいました。